#009 どうなる自民党総裁選

石破首相が辞職の意

9/7石破茂首相は内閣総理大臣を辞任する意向を示した。
9/2に森山裕 幹事長、小野寺五典 政調会長、鈴木俊一 総務会長、木原誠二 選対委員長の自民党4役が辞意を表明した。
石破首相はそれでも総理大臣の座にしがみつくなどの予想もあったが、周りからの説得もあってか、結果として総理大臣の座を降りる形となった。

選ばれた?総理大臣

石破首相が総裁に選ばれたのは2024年9月に実施された自民党総裁選挙であり、
最初の党員票では過半数こそ取れなかったが、高市早苗がぶっちぎりのトップ
決選投票では、旧岸田派と無党派という名の菅派の票が対立する石破に流れた。
その結果高市早苗を破り逆転勝利し、石破茂は第102代内閣総理大臣に就任となった。
言い換えれば石破茂は支持を得て選出された総理大臣ではなく、反高市早苗という力で押し上げられたにすぎないのである。
こんなやり方で党の代表、これから一国の代表になるという人物を選んでよいのだろうか?

一国の総理大臣に値しない言動の数々

石破さんは党内野党とも言われており、自民党内でも味方がいなかった。国民の中でも、ひょっとしたら裏金や不祥事だらけの自民党をこの人が変えてくれるのではないかという一縷の望みを持った人もいたであろう。しかしその望みもすぐに打ち崩されることとなった。
総裁選の際に衆議院の解散時期を問われた石破首相は、「野党側と国会でしっかり議論をした上で解散を」などと述べていたにも関わらず、総裁選で勝利するや否や、舌の根も乾かぬうちに衆議院の解散を宣言。
衆議院の解散は内閣総理大臣の助言によって天皇によって宣言されるものであるため、この行動はいろんな意味で掟破りなのである。
また別の場面では、総理大臣に就任した後、「国民の真意を問うため」という理由で天皇に「助言」し、衆議院を解散させる状況を作った後、記者の取材で「解散は党利党略のため」と言ってのけたのである。
他にも日本記者クラブでの党首討論で「外国人との共生」について記者から質問された際に「この七面倒くさい日本語、日本の習慣を政府によって習得して頂いて・・・」と述べた、控えめに言って「日本嫌い」としか思えない。ましてやこんな人が総理大臣だなんてもってのほかである。
「ホンネとタテマエ」をわきまえきれず、そのホンネも自国への「愛国心」や「尊敬」の意が全くないものであり、総理大臣どころか政治家にすらなる資格のない人たと率直に感じた。
それ以外にも、人前でのおにぎりの食べ方、橋の持ち方、外交マナー、都合の悪い質問をする記者を睨んだり、ふてくされたりなど。。。人としての資質も疑ってしまう。

遅すぎる退陣

結果として辞任という選択肢を選んだ石破首相だが、その判断はかなり遅すぎたといえる。
当初は歴代総理大臣で最速で辞任するのではないか?との噂もSNSでよく見たが、ずるずるとその座にしがみつき、アメリカではトランプが大統領に就任。
トランプがアメリカファーストを掲げて全世界にさまざまな揺さぶりをかけているが、日本はまんまと乗せられ、赤沢亮正 経済再生担当大臣を計10回(9/15今現在)も訪米し、交渉を続けた結果 2.5%の関税を15%に引き上げれ、米国内に5500億ドル(81兆円)の投資を約束させられた。
加えて、その90%の利益はアメリカのものだと言われてしまう。これが何を意味するのかや投資先や配当方法の詳細や予想などを筆者は詳しく語れないし、細かい交渉内容が明かされていない以上何とも言い難いが、ここからわかる石破政権が大事にしているところは、輸出産業であって、内需の拡大、食料問題、国防の増強、エネルギーの確保、インフラの整備、山ほどある問題は無関心なのである。選挙中も耳障りのことを垂れ流すが、結果全く何もしていない。全て詭弁である。
石破首相が総理大臣の席にしがみついている間、まさに今この瞬間にも、どれだけ国益を毀損したのだろうか。。。

石破首相唯一の功績

かなりの皮肉になるが、石破首相が残した大きな功績はひとつしかなく、それは自民党の衰退だ。
岸田前首相時代からLGBT法案辺りから保守層が離れかけていた上に、石破首相は夫婦別姓問題に積極的に取り組むもうとする姿勢など、いわゆるリベラル的な動きをしていたため、保守層が一気に離れた。
小泉さんが総理大臣になっていても、一時的ではあるが自民党人気は戻ったであろう。
高市さんが総理大臣になっていたら、保守層は戻ってきていただろう。
石破さんが選挙で大敗を続けても居座り続けた結果、支持層は離れ、自民党は衆参で過半数を切り、名実ともに凋落したのである。
比較第一党とはいえ公明党との連携も危うい今、自民党をほぼほぼ見限っている筆者としても、これは大きな功績だと評したい。

次の記事では総裁選立候補者に関して、素人ながら筆者の見解を述べようと思う。

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